初心者でも出来る靴磨き(保湿&栄養補給)(緑の革靴に無色クリーム)

保湿・栄養

前回は、初心者が最初に揃えるべきシューケア道具についてご紹介させて頂きました。今回は、ご紹介させて頂いた道具を用いてのシューケア(靴磨き)方法をご説明したいと思っています。まずは、革靴を長持ちさせるという観点で必要十分である、乳化性クリームを使った保湿&栄養補給(保革)の方法をご説明したいと思います。特に前回の記事では無色の乳化性クリームを何色の革靴にも使える万能クリームとしてご紹介したので、緑の革靴を例にご説明させて頂きます。緑の革靴に無色クリームを塗るとどうなるのかワクワクしますね。なるべくわかりやすく記載し、靴磨き初心者の方々のお役に立てれば幸いです。

Before
カサカサして白っぽい。傷だらけ。

After
しっとりもっちり色艶復活!傷も目立たない。

革靴を長持ちさせるために最低限やること。

(一部前回の記事の繰り返しになりますが)このページを見ている方はきっと素敵な本革の靴を買って、今度こそは大事に長く履きたい!と思っている方が多いのではないでしょうか。せっかく素敵な靴を買ったのにすぐボロボロになったり革が割れたりしてすぐに捨てることになってはもったいないですからね。私がシューケアに興味を持ったのはそういう思いからでした。

本革の靴を長持ちさせるために最低限必要なことは、「清潔」&「保湿」&「栄養補給」、だけで良いのです。人の美肌ケアと同じですね。本革もよく考えると結局は動物です。動物は自ら水分補給し皮脂を出し潤いを保っていますが、革だけになってからは乾く一方です。人の手で少しだけサポートしてあげる必要があります。それだけで何年も長持ちされることが可能になります。良いものを買って長く使う。コストパフォーマンスが高く、良いもの使っているということで満足感も高く、エコな気もして、私は好きな考え方です。

シューケアに慣れてくるとピカピカに鏡面磨きしたい欲望も出てきますが、まずは長持ちされるために「清潔」&「保湿」&「栄養補給」に絞ってシューケア方法をご説明させて頂きます。

紐を外す

少しケアをサボった状態。結構乾燥してます。カサカサして白っぽく見えますね。

まずは靴紐を外しましょう。ちょっと手間に感じるかもしれませんが、靴紐を外した方が作業性が圧倒的に良いです。紐を通す穴付近やベロの部分の手入れがしっかり出来るようになります。また、靴紐がクリームでベトベトになることも防げます。

私も最初は靴紐を外すのは面倒だと思い、靴紐を付けたまま実施したのですが、細かい所が作業しずらく、さらに紐がベトベトになり、気持ちがモヤモヤした経験があります。

靴紐も慣れるとクルクルクルっとすぐに通せるようになるので、慣れるためにも是非靴紐を外して作業することをオススメします。最後の方に簡単に出来る靴紐の通し方のご説明も記述したいと思います。

汚れを落とす1(馬毛ブラシ)

毛量が多く、サイズも大きめで、お気に入りの「コロニル」の馬毛ブラシで、ササっと擦ります。革靴を履いた後は軽くブラッシングします。

まずは馬毛ブラシで、靴についた小さなゴミや土や埃を落とします。革靴を履いた日は、一日の終わりに10秒くらいでササっとで良いので簡単にブラッシングすることをお勧めします。本革の場合、汚れを放っておくとカビが生えてしまうためです。また、日々の汚れをすぐにリフレッシュすることで汚れの定着率が違ってきます。

ブラッシングする際に、最初は力加減に迷うことかと思います。大事な革靴を傷つけたらどうしようと思うことでしょう。でも心配には及びません。革は丈夫なのでブラシで擦った程度で傷がついたりしません。特に馬毛ブラシは、後に出てくる豚毛ブラシより柔らかいので問題になることはないでしょう。私は大胆かつ大雑把にゴシゴシ擦ってます。

汚れを落とす2(汚れ落としクリーナー)

タオルを持った手で、クリーナーの口をふさいで軽く振って、
クリーナーの口をふさいだまま逆さにして、タオルにクリーナーを取ります。指で濡れてるのを確認できるくらいが適量。片手で振りながら使う方法はとても効率的です。

クリーナーを布に取ったら大胆かつ大雑把にササっと拭いていきます。全体をクリーナーで拭いた後、もう1回クリーナーで拭くと、よりきれいになります。

靴にクリームを塗る前にしっかり汚れを落とすことをオススメします。化粧を落とさずに化粧をする人はいないのと同じように、汚れと古くなったクリームを一度リセットしてあげましょう。

クリーナーをよく振った後、いらない布に適量取りましょう。布を持ってる方の指がしっとり塗れていることを確認できる程度で大丈夫です。布の濡れた部分で靴をササっと拭いていきます。指は素早く動かしていきましょう。この時、乾いた靴にクリーナーの水分が浸透して色が濃くなる部分がありますが、乾けば元の色になるので気にしなくて大丈夫です。たっぷり使っていきましょう。私が使ってる「エム・モゥブレィ」の革靴用水性汚れ落としステインリムーバーであれば色ムラや色落ちしたことはないので大胆かつ大雑把に作業して大丈夫です。

クリーナーは2回実施することをオススメします。何故かというと1回目実施するとクリーナーの効果で汚れが浮き出てくるので、2回目実施した際に汚れがよく取れます。むしろ2回目の方が汚れがよく取れるように感じます。とはいえ、面倒な時は1回で良いと思います。神経質にならず大らかな気持ちで向き合うのが長続きの秘訣だと考えています。シューケアしてるだけで十分効果があるのですから。

保湿&栄養補給(無色の乳化性クリーム)

写真の様に少しずつ取って少しずつ塗り込んでいきましょう。革を手で触ってしっとりしてればOK。

グリグリ塗り込んでいきましょう。浅い傷であればクリームをよく塗ることで目立たなくなります。

クリームを塗るとしっとりもっちりしてきます。この時点ではマットな質感になりますがご安心ください。次の工程で艶が出ます。

革靴の汚れをしっかりリフレッシュした所で、乳化性クリームで保湿&栄養補給を行っています。今回は緑の革靴に無色の乳化性クリームを塗っていきたいと思います。緑の革靴には緑のクリームでなければいけないなのではないか?と思うかもしれませんが、保湿&栄養補給を行う上では無色でもしっかり色艶が復活するのです。ずっとお手入れせずにカサカサになって色褪せて見える場合でも、人の肌と同じように乾燥により白っぽく粉吹いて見えているだけなので、しっかり保湿&栄養補給を行うことで本来の革の色に見えるようになるのです。今回試した靴は2014年から履いている靴ですが、無色のクリームでもしっかり色艶が復活することがわかって頂けると思います。

ペネトレイトブラシに乳化性クリームを少しだけ取ります。ペネトレイトブラシを素早くグリグリ動かしながらクリームを塗り込んでいきます。少し力を入れても大丈夫です。全体的に触ったときにしっとりしてれば良い感じです。

ペネトレイトブラシに取り過ぎてしまった時は、広い範囲にチョンチョンチョンと付けてから、素早く塗り込んでいきましょう。「エム・モゥブレィ」のシュークリームジャーであれば色ムラになったことはないので、大胆かつ大雑把に塗り込んで大丈夫です。特に無色の場合はより安心なので、初心者の方にはオススメです。

クリームを塗るにはペネトレイトブラシが1番良いと考えています。理由は、布に取るとクリームが布に吸われて余計に余計に減りそうですし、指で塗ると手が汚れますからね。さらにペネトレイトブラシは細かい所もしっかり塗れるのでオススメです。

ブラッシング(豚毛ブラシ)

右はクリームつける前、左はクリームつけてブラッシングした後。しっとり感や色艶が全然違うのが伝わりますでしょうか。また薄い傷が目立たなくなっていることもわかると思います。

右側にもクリームを塗っていきます。ブラッシングしてないのでマットですが、薄い傷が目立たなくなっているのが伝わりますでしょうか。

両方ともしっとりもっちり色艶復活しました。

乳化性クリームで保湿&栄養補給を行い、しっとりもっちりしたら、豚毛ブラシでブラッシングしていきます。少し力を込めてガシガシとクリームを革に刷り込むようにブラッシングしましょう。豚毛ブラシは堅いので大事な革靴が傷つかないか心配になりますが、ご安心ください。力加減は少し強いくらいの方が良く馴染むでしょう。ブラッシングにより余分なクリームも取り除けます。すぐに程良い色艶が出てくることでしょう。マットな質感から艶に変わったらOKです。ここまでで長持ちさせるために最低限なシューケアは完了です。

仕上げ(ムートンクロス)

ここからはお好みですが、仕上げにムートンクロスか羊毛ブラシで表面を馴らします。力加減は軽く、また素早く動かしていきます。

気持ち艶が増したような気がします。伝わりますでしょうか。

番外編

乳化性クリームでシューケアした状態。色艶復活しました。
鏡面磨きを軽く施しました。つま先の艶感UPしてるのが伝わりますでしょうか。ちなみに今回はTシャツの切れ端で磨いています。

最後に、鏡面磨きを軽く施してみました。つま先の艶感UPしてるのが伝わりますでしょうか。鏡面磨きの方法は、また別の記事でご紹介させていただきたいと思います。Tシャツの切れ端で磨いてみたり、フランネル生地で磨いてみたり、比較してみたいと思います。ちなみに今回は初心者向けになるべく家にあるものを活用したいと思い、Tシャツの切れ端で施工しました。十分ピカピカだと思いますよ。

まとめ

今回は、革靴を長持ちさせるために最低限必要なシューケアとして、乳化性クリームで保湿・栄養補給を行う方法をご説明させて頂きました。特に今回は無色の乳化性クリームを使用しています。無色のクリームでも十分色艶が復活することをご理解頂けたのではないでしょうか。

私は初めて靴磨きした後、色艶の復活具合にとても感動したことを覚えています。皆さんも是非チャレンジして頂くことをオススメ致します。

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